御祭神

八甲田大神

  • 髙田大岳奥宮 御祭神:髙田大権現
  • 大岳奥宮 御祭神:天御中主尊 他、調査中
  • 御神使 御神使:神鷹

青森県の中央に位置し、日本列島の龍骨の脊椎たる場所にそびえる峰々には、古くから龍が住むといわれています。南北に広がる火山群は荒ぶる力を漲らせる一方、清らかな水源をはじめ様々な恵みを人々に与えてくれる霊峰八甲田。

それらの信仰を担う象徴として存在していた八甲田山神社にはさまざまな御祭神が祀られており、農業・漁業・商工業問わず、あらゆる営みに広大無辺な 繁栄をもたらしています。とりわけ、不浄を一切祓い清め、心と体を調える「心神開朗(しんしんかいろう)」の霊験はあらたかで、暮らしを豊かにする大いなる御神徳は多くの人々に仰ぎ奉られています。

〜 青森の偉人 棟方志功と神鷹の逸話 〜 八甲田山信仰の中で鷹が御神使だという伝説「神鷹」が伝わっています。
まだ青年だった棟方志功が、八甲田の鹿内仙人、酸ヶ湯温泉の大原専務(当時)と連れだって八甲田山に行ったとき、頭上を悠々と舞う一羽の鷹に出会いました。よく見ると、そのタカの両翼には、日の丸のような白い紋様が浮かんでいます。それを見た鹿内仙人は志功を抱きかかえ「これは神鷹だ。志功、おまえは世界一偉くなるぞ」と予言したのだそうです。

祭典

  • 10月9日御鎮座記念祭(髙田大岳奥宮)

全国から沢山の祈りが集まり再建した八甲田山神社高田大岳奥宮。その鎮座祭が、令和4年10月9日に執り行われました。以降、10月9日を「八甲田山神社高田大岳奥宮 鎮座記念祭」として定め、実際に登拝して記念大祭を行っております。

御由緒

屏風の絵は8枚からなり、物語が記されている

創建時期などの詳細な情報については記録が失われているもの、廣田神社より見つかった全8枚からなる物語を記した屏風絵や、八甲田連峰の各地に残された祠や痕跡などから、古くから青森県民にとって、霊峰八甲田に対する山岳信仰の象徴として存在していた由緒ある神社だということが分かってきました。

八甲田連峰の最高峰である大岳山頂や主峰高田大岳山頂にそれぞれ鎮座する奥之院・奥宮をはじめ、その他にも中腹や麓にもいくつも関連する祠などが確認されており、八甲田連峰全域にわたる信仰体系は宗教宗派の枠を超えて形成されていた事が伺えます。

再建とこれから

  • 令和4年再建が完了し八甲田山神社奥宮の運用を開始
  • 令和3年クラウドファンディングにより再建費用の支援をいただき、再建作業を開始
  • 令和2年高田大岳奥宮の再建プロジェクト始動
  • 令和2年高田大岳山頂で荒廃していた祠と、失われた八甲田山神社との関係性を調査
  • 令和元年廣田神社にて長く保管されていた八甲田山神社にまつわる絵屏風を発見

当初は、高田大岳山頂の祠の再建を八甲田山神社の再建という位置づけで始まったプロジェクトでしたが、この事業を通じて新たに集まった様々な情報から、八甲田連峰全域にわたる八甲田を神体山とする多様な信仰体系が明らかになってきました。

再建された髙田大岳奥宮が、古くは髙田大権現と称して信奉されていたことや、主峰である八甲田大岳の奥之院と中之院が八甲田山神社の奥宮であったこと。その他にも様々な信仰のもと各所にちらばる荒廃した祠や神蹟の調査や保全を続けていくのとともに、八甲田山神社の信仰を今度は途切れさせることなく千年万年続く信仰として伝えていくことを使命として活動してまいります。

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